外来種図鑑

沖縄県は、県内の生態系や、県民の生活・社会活動への影響が大きい
以下の外来種について、重点的に対策をとっています。

ツルヒヨドリ

Mikania micrantha

分類:
維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
和名:
ツルヒヨドリ
学名:
Mikania micrantha
英名:
Mile-a-minute weed, Mikania vine, Bitter vine
原産地:
熱帯アメリカ
指定項目:
重点対策種(沖縄県)/特定外来生物・緊急対策外来種(環境省)

※本種は特定外来生物のため、移動や栽培は禁じられています。


形態・生態

つる性の多年生草本植物です。葉の長さは 4~13cm、幅 5~10cm で、ハート型で光沢があります。11~12 月に 3mm ほどの小さな白い花が咲きます。つるで絡みつきながら成長し、マント状に厚い藪を作ります。特に河川沿いや農耕地など、日当たりの良く湿潤な場所では旺盛に繁茂します。成長が早く 1 日で 10cm 伸びることもあります。「Mile-a-minute weed(1 分で 1 マイル広がる雑草)」とも呼ばれ、猛烈な勢いで広がることが知られています。

公園、農耕地、林道脇、河川、湿地等のさまざまな環境に侵入・定着しています。


沖縄への侵入経路と分布域

熱帯アメリカ原産で、1984年にうるま市の天願川河口で発見されました。侵入の経緯は不明です。

県内の分布:沖縄島・久米島 ・宮古島・石垣島・西表島・与那国島


生態系と私たちの生活への影響
生態系への影響

繁殖力が繁殖力が強く、覆いかぶさることで他の植物を衰弱させてしまいます。

荒地から森林、湿地、海岸など、あらゆる環境に侵入し、元々その場所に生育していた植物を絶滅に追いやる可能性が指摘されています。

私たちの生活への影響

世界各地で、茶園、果樹園、牧草地などの雑草になっています。果樹などの農作物に覆いかぶさるように生育し、作物を衰弱させてしまうなどの農業被害が報告されています。


沖縄県の対策

沖縄県ではツルヒヨドリを「重点対策種」に指定し、2022年度から外来種対策事業(植物対策)を開始しました。やんばる地域と西表島およびその周辺地域において、ツルヒヨドリの防除を実施しています。今後も関係機関と協力しながら防除等の取り組みを引き続き推進します。


県民の皆様ができること

広げない・移動させない

ツルヒヨドリの生育している場所から土を移動させる場合は、ツルヒヨドリの根や茎が混ざっていないか注意してください。また、綿毛の付いた種が車両に付着する可能性もあります。ツルヒヨドリが種をつける1月に、ツルヒヨドリが多く生育している場所で使用した車両は、他の地域に移動する前に洗浄することが望ましいです。

葉①
葉②
種の付く様子
綿毛のある種
茎片から発芽する様子
繁茂したツルヒヨドリ①
繫茂したツルヒヨドリ②

ダウンロード可能資料

「特定外来生物・沖縄県重点対策種ツルヒヨドリの駆除及び拡散防止にご協力ください」

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参考・引用文献