分類:哺乳綱 ネコ目 アライグマ科

和名:アライグマ

学名:Procyon lotor

英名:Raccoon

原産地:北米~中米

指定項目:重点予防種(沖縄県)特定外来生物・緊急対策外来種(環境省)

環境省提供

形態・生態

 頭胴長が 40~60cm、尾長 20~40cm、体重 4~10kg、体色は灰色の場合が多いが、個体変異があり、ほとんど黒色の個体もいます。目の周りから頬にかけて黒いマスク模様があります。尾は長くふさふさした毛があり、4~7 条の特徴的な黒い輪があります。

 雑食性で、環境の状況に柔軟に対応して様々な餌を食べる傾向があり、果実、木の実、柔らかく養分の多い茎や地下茎、野菜、穀類のほか、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫や甲殻類などを好みます。

 一般的に夜行性で、オス・メスともに単独生活し、日中は樹洞や屋根裏、廃屋などで休息します。繁殖は満 1 歳から可能となり、年 1 回、一度に 1~7 頭、平均 3~4 頭を出産します。野外での寿命は 13~16 年とされ、飼育下では22 年生きた記録があります。

分布

 沖縄県を含む全都府県で野外逸出の記録があります。多くの県で、すでに定着状態で、分布は拡大を続けています。

想定される侵入経路

 動物園等の飼育施設からの脱走や、近年各地で分布が拡大しているため、貨物等にまぎれての侵入が考えられます。

想定される影響

 生態系への影響として、両生類や甲殻類などの小動物の捕食が懸念されます。

 果物などの農作物を食べて被害を与えます。

 人家を住処にして汚損するほか、寄生虫や狂犬病などの感染症を媒介します、

沖縄県の取り組み

 侵入情報が得られた場合は、速やかに捕獲を開始するともに、周辺地域での生息状況を確認します。また、侵入経路を特定し、関係機関と連携して対策を検討します。

ギャラリー

参考・引用文献